CM-RC.com中国市場戦略研究所からのメルマガです。

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□□◇□■  CM-RC.comと徐向東の中国マシンガントーク2022年12月27日
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　　     緊急速報!!　中国政府が入国隔離撤廃
　　～中国人の来日、そして日本の対応はどうなる？～
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【急展開！中国が入国隔離撤廃】

今朝（12月27日）中国政府は中国人の帰国後PCR検査や隔離期間の撤廃を発表した。
来年1月8日から正式に実施される。それに伴い、
新型コロナの感染症分類も引き下げることになった。
これまでは、中国入国後に５日間の指定施設での強制隔離が必要とされ、
これは海外の中国人の帰国、あるいは中国人の海外旅行の最大の妨げになっていた。
日本でも報道されたが、昨晩このニュースが出た瞬間、中国のSNS上では、
「3年間の規制がやっと終わった。春がやってきた」と歓喜の声が一斉に上がった。

【在日中国人にとって、待ちきれない日の到来】
日本でも、今朝から中国系旅行会社に在日中国人の電話が殺到している。
なぜなら来月21日は春節、中国人にとって家族団らんの重要な季節だ。
コロナになって3年間も帰国できていない中国人がたくさんいる。
この日の到来はまさに一刻も待ちきれないのだ。

【ところで、北京のすさまじい感染の今は？】
他方、ここ2週間、中国はゼロコロナ政策の打ち切りを発表された後、
コロナ感染者がすでに全国で2～3億人程の規模になり、
その凄まじい勢いが一向に収まらない厳しい現実も、我々が直面しているのだ。

北京では市民の7割がすでに感染され、毎日、有名な学者や芸術家などを
含む年配者の死亡ニュースが相次いでいるという。
「なぜこんなことになった」と首をかしげ、悲しみは深まるばかりだ。

一方で、高熱などの苦しみを乗り越えて、感染から回復した人も
かなりの数に達している。
その中に私たちの家族もいる。中国にいる家族、親戚、同僚や幼馴染、、、
あっという間にコロナ感染に襲われ、幸い、身近の人たちは皆、
徐々に回復され、誰も亡くなっていなかった。

(図 PCR検査がなくなったが、都市部中国人一般家庭ではほとんど抗原キットを用意され自分で感染状況を確認している。ネットでの血中酸素濃度計の購入が殺到し、宅配が回らないため、血中酸素濃度計機能がつく中国スマホ「Xiaomi」のスマートバンドが入手しやすいため大活躍。)

ここ数日、北京から、中国のハワイと呼ばれる、
南の「海南島」に向かう飛行機が超満員になっている。
感染から回復し、自然免疫力を身につけた北京人は、
南国のリゾートを満喫しようと、さながらの旅行ブーム到来の様子だ。
昨晩、中国政府の発表のなか、中国人の海外旅行についても、
「秩序を持って回復させる」という表現を盛り込まれている。
中国人の海外旅行も支持する姿勢を見せたのだ。
現にＳＮＳの中、北京では海外旅行のためのパスポート取得手続がかなり順調になっ
てきたことも話題になった。

【国際便予約殺到、行きたい国が日本！】
実は、今朝から中国国内の旅行会社には国際便の予約が殺到するようになった。
「海外に旅行に行こう！」という呼びかけもSNSの中で盛り上がっているが、
一番多く挙げられた国は、1位がタイ、２位が日本のようだ。
多くの日本企業にとって、待ち望んだ中国人のインバウンド旅行も次第に回復すると
期待が高まってきた。

【春節の中国人訪日の予想】
ところが、今日の昼になって、日本政府が、中国からの入国者向けに成田空港などで
PCR検査を復活させることを発表した。
この12月末から開始するが、陽性反応を示せば施設での7日隔離になるのだ。

凄まじい勢いで拡大する中国の感染実態が把握しきれないために、
変異株などの侵入を防ぐ水際対策のつもりだろうが、これは、中国人の訪日旅行に冷
や水をかけることになるのだろうか。

これからの1月、2月に、中国では、上海など多くの都市は、
次第に感染のピーク期を迎えていくに間違いない。ただし、
それと同時に、特に来月「春節」前後に、中国人の来日も増えるだろう。
また中国へ「帰省」する在日中国人も増えるに違いない。

日本の空港に着いた時に、PCR検査を受けざるを得ないハードルがあっても、
3年間も面会できない中国の肉親に会いにいきたい人はやはり行くだろう。

他方、元々、普通の海外旅行者は来日前にPCR検査の実施が求められ、
陰性が確認できた人だけが訪日できることになっていた。
さらに実は、今、中国では一般家庭のほとんど抗原検査キットを所持しており、
感染状況や感染後の陰性復帰などを常に自分で状況確認できている。

直近の春節に訪日できるのは、やはりマルチビザ、あるいはビジネスビザなどを所持
している中国人だと思う。
こういう人たちは、自分が陰性だと確認した上、航空券も取れたら、やはり日本に
やってくるだろう。

【いよいよ来年のシナリオに備えよう】
コロナがさらに毒性の高いウイルスへ変異するかどうかは、我々はウイルスの専門家
ではないのでわからないが、いろいろな情報から判断すると、中国人の訪日が来年
増えてくるというシナリオの可能性は十分に高いと考えられます。
ビジネスパーソンとしては、いくつかのシナリオも用意してそれぞれの備えをしておかなくてはいけないですね。

注：タイトル写真と乗務員写真は、今日に杭州から雲南省昆明市に出張に出向いた友人が撮影した昆明の空港と機内の様子。

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