8月には調査案件などで上海出張の回数が多かった。これまで女性を対象に化粧品関連の定性調査をやったことがあるが、今度ははじめてたくさんの男性を集めて男性ファッションの購入意識や行動について定性調査を実施した。今まであまりなかった分、大変面白かった。

現地会社が集めてくれた対象者は比較的に良かったが、今度は男性の方にモデレーターをやってもらわないといけないので、現地の男性モデレーターは最初に質問する力がやや弱かった。こちらでモデレーターをやってやり方を見せながら改善を求めたが、そのうちの一人がその後、急速に上手になった（良いモデレーターになる素質を持っている、と思った）。

モデレーターと並んでポーズをとって写真を撮らせてもらうなど、中国の男性消費者はやはりおおらかで協力的のもうれしい（写真参照、対象者の同意を得ているが、念のため少し画像処理を施した）。彼らは共通して日本製品の品質を高く評価しているのも日本企業に聞いてもらいたかった。日本のマスコミに誇張的に取り上げられた「反日」を心配するあまり、中国でのチャンスを失ったのはもったいないと改めて思った。

今度は実に収穫の大きい調査でした。今月中にクライアントへのプレゼンテーションとその後のディスカッションが楽しみだ。