2018-04-05
随分と間が空いてしまいましたが皆さん変わりないでしょうか。最近、とにかく物事の変化が速いですね。北朝鮮は急に米韓に対して融和姿勢を見せ、世界中の人々はまだ事態を十分に飲み込みできないうちに、あの金正恩が電撃的に中国に訪れ、東アジアの情勢が一気に変わってしまいました。
中国に目を向ければ、この前に憲法改正という大きな変化が起きましたね。これからいったいどういう方向に向かうのだろうか、皆さんも気になるのでしょう。中国の政治はこれからどう変わるかが、
まだすぐには結論を下せないが、少なくとも経済や生活面において中国が目まぐるしく変わっているのは間違いないです。
この間、台湾系の巨大食品会社が台湾で破産を宣告しました。その会社は30年ほど前に、中国でインスタントラーメン事業を始め、ずっとトップシェアを誇り続けてきました。しかしわずかこの1~2年の間に、急激に失速してしまったのです。何が起きたのだろうか?
中国でここ1~2年の間に急成長したフードデリバリー産業と大きく関連しています。「フードデリバリー」と「インスタントラーメン」、一見、何ら相関関係もないように見えますが、実は、中国ではスマホ決済や宅配の普及のおかげでフードデリバリーがここ1,2年急成長したのです。
スマホ上でフードデリバリーのAPPをダウンロードすれば誰でもすぐ人気レストランから、気になる料理を届けてもらえます。このフードデリバリーの成長の陰で、かつてサラリーマンのランチの定番だったインスタントラーメンを買う者がいなくなったのです。
これはあくまでも一例にすぎませんが、ここ数年、「スマホ決済」や「宅配」の普及は、中国人の生活を大きく変貌させています。
上海市内の百貨店などからは人々の姿を消し、消費者の買物は今ほとんどスマホの中で完結されています。化粧品やファッションのような、店頭での試用・試着が必須だと思われる商品でさえ、中国では今ほとんどスマホ上で買われるようになっています。
そうなってくると、自然にネット上の口コミが、商品の売れ行きを大きく左右する要因になります。今は、一般ユーザーの口コミだけでなく、有名芸能人もネット上でごく自然に自分の使用感などをシェアする時代になっています。ある中国のトップクラスの女優が、化粧品の口コミ・アプリで日本の酒粕マスクを取り上げましたが、あっという間に中国人の中で大きな話題となり、その商品が日本の店頭から爆買いされてしまい、あちらこちらで品切れとなり、挙句の果てに偽物まで出まくるような騒ぎになっています。同じ女優さんがその後もいくつか、日本の商品を取り上げたのだが、同じように爆買いとなったケースもあれば、売り上げはあまり変わらない商品もあります。その理由はいったいなんだったのでしょうか?
最近YouTubeを見ていて、ちょっとうざいと感じる広告を目にしたことはありませんか?
それは、日本人の若者のなかでもハマりかけている者が多いといわれる「TikTok(ティックトック)」というアプリの広告。中国名は「抖音(dou yinドウイン)」。中国で今一番人気のショートムービーのアプリです。このビジネスに参入した抖音は後発だといえるが、1日動画再生回数が10億回を超え、まさに超人気の動画アプリになっています。
中国では今ショートムービーアプリがとにかく人気。他にも「快手(Kuaishou)」もあるが、今や、多くの中国人は、これらのショートムービーアプリで、情報をシェアし、検索しているのです。
こんな感じで、今回のセミナーでは「中国人の生活の変化と意識の変化 ~近頃大陸で流行るもの~」と題して、近頃の中国の新しい変化や、情報接触源について皆様とお話できたらと思っています。いつものように徐節が炸裂します。唾被り席に座りたい方はお早目に。皆様の申込をお待ちしております。
【開催日時】 4月25日(水)14時~16時
【開催場所】 東京都中央区日本橋浜町三丁目37番1号「浜町区民館」
都営新宿線浜町駅徒歩5分
※いつもの弊社があるビルではありません。※いつもの弊社があるビルではありません。
【講 師】 中国市場戦略研究所 徐向東with弊社スタッフ
【参加費】 セミナー受講および資料セット 一人あたり5,000円(税込、資料代込)
【お申込人数】 お申込人数が多い場合は抽選とさせていただきます。