2014-10-31
ほとんどの日本人が今、Lineを使っていますが、それと同じように、今、中国人の間で一番流行っているものがあります。さて、それはどんなものかご存知でしょうか?
その名は「微信」(ウェーシン、We Chat)です!
Lineと同じく、主にスマホで使うチャットアプリです。今年(2014年)6月末までに、微信の月間アクティブユーザー数は 4億人に達しました。登録者数はおよそ6億人超といわれています。ほとんどの中国人は、今、この微信を使って、情報を見たり、友人・知人とコミュニケーションを取ったりしています。
微信が現れるまでは、中国では「微博」(ウェーボー)が一番流行っていました。「微博」とは、ミニブログのことで、フェースブックの中国版のようなものです。スマホが中国で普及するにつれて、いつでもどこでも気軽にチャットができる微信が微博を超えたようです。
そうなれば、中国で、「微信」を使って消費者に情報発信をする企業が増えてくるのも当然のことです。ユニクロなど、中国で商売が上手くいっている日本企業も、「微信」を活用して、新規顧客を増やしたり、お店に誘導したり、直接スマホ上で商品を販売したりしています。
今は、日本国内の企業や商業施設も、「微信」を使って中国人の訪日観光客にアピールしたり、日本国内の商品を買ってもらったりする時代になってきています。
先日、「微信」にごく短時間の通信障害が発生しただけで、中国で大騒ぎになりました。訪日旅行にくる中国人も、日本でも「微信」が使えるように、手軽な料金でWifiルーターを借りて、常に持ち歩くようにしているほどです。弊社はすでに何社かの日本企業の依頼を受けて、それらの会社の中国語オフィシャル「微信」の管理・運営をやっています。「微信」を立ち上げてから、顧客やファンが増えたり売上が上がったりした企業もあります。
この記事は3回連載です。次号以降は、2回ほど「微信」を運営しながら学んだ色々なことを皆さんとシェアしたいと思います。ぜひ次号もお読みください。
(次号に続く)(中国市場戦略研究所上海オフィス・王健)