2014-09-30
明日からは中国の国慶節連休(10月1日~7日)です。気候的にも旅行に適したシーズンであることから、毎年多くの中国人観光客の訪日が見込まれています。
日本政府観光局の統計によると、今年1月~8月に訪日した中国人観光客数は154万人超で前年同期比84%増。特に夏に入ってからは単月28万人と、他国を抑えて中国人観光客は人数にしても買物の金額にしてもインバウンド市場で、飛び抜けた存在です!
日本国内のお店やホテルなどは国慶節に先駆けさまざまなプロモーションをはじめていますが、なんといっても今年の目玉は「免税商品の対象品目拡大」。
観光客に対する従来の免税対象品は家電、装飾品、衣類、靴、かばん等でしたが、10月1日からは新たに食品類、飲料類、たばこ、薬品類及び化粧品類等、全ての品目が免税対象となります。これらの商品のみで1人1日1店舗あたり5000円超
50万円以下の購入が免税対象となるのです。
中国人が憧れているのは日本の「安心・安全」。だから今、中国人観光客に人気なのは「品質の良い日本製の生活必需品」なんです!銀座や新宿のドラッグストアやディスカウントショップの盛況ぶりなどを見ればそれが分かると思います。
ちなみに日本を訪れたことのある中国の友人からは、「ヘアカラー剤」「コンタクト用目薬」等、本当に日本人が普段買うような商品が人気です。中にはシャンプーやリンスといった完全な日用品まで「お気に入り」にこだわってまとめ買いする人々もいます。
中国人観光客対応策としては、免税カウンターや、銀聯カード決済端末の導入はもちろんのことですが、今は待っているだけでなく、打って出て行くことが重要です。手っ取り早いのは、中国版LINEの「微信(We Chat)」のようなSNSを活用して、来日前から、中国人にアプローチをしていくことです。弊社がお手伝いした例では、SNSを使ってプロモーションを展開した結果、一晩でフォロワーが2000人増加したケースもあります。SNSでは新規来店を増やすだけでなく、一度来たお客さんがリピーターになるように関係維持をしたり、お友達を紹介してもらったりすることもできます。
ドン・キホーテは10月1日から「YOKOSO!JAPAN PASS」(ようこそ!ジャパン・パス)をはじめます。これは、たとえば新宿エリアの周辺店舗の利用で得たポイントをドン・キホーテの商品券や現金に換えるサービスです。さすが中国人観光客対応に上手なドン・キホーテです!中国人はこうした「お得」が大好きです。こうした中国人の心理を捉えたサービスを、ぜひ弊社からどんどんご提案させていただきたいです。
(東京オフィス 上田亜希子より)