『中国人にネットで売る!』
日本の強みは「安心・安全・健康・エコ」+「遊び」、午後4時がネット通販のピーク時間のワケ、化粧品販売の常識を打ち破ったDHC、巧みなネット告知で倍々増の中国版“通販のユニクロ”、個人ショップ活用で大成功したキヤノンのデジタルカメラ、トップシェアをとった日本ペイントのうまいネーミング。中国13億人の消費パワーを取り込め。
第1章 膨張する中国の消費パワーをつかむ
第2章 ネット時代の中国ビジネス第3章 中国ネット通販市場を攻める
第4章 中国で成功するネット・プロモーション
第5章 中国ビジネス、成功と失敗の法則
第6章 世界最大のマーケットに日本を売り込む
第7章 漢字経済圏の勃興と日本経済のチャンス
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4492502203.html
出版社:東洋経済新報社、 2011年9月8日 書評転載
本書は中国でネットビジネスを展開するための解説書で、著者は中国市場戦略研究所の徐向東さんだ。 前作『中国人に売る時代!』で市場開拓の基本姿勢を披露した徐さんが本書で取り上げるのは、中国の「インターネット」環境と中国人の「ネットワーク」機能の二つの「ネット」を駆使する方法で、中国の内需を日本国内に取り込むためのポイントを解説する。
目次に「ボリュームゾーンの中流層を狙え」「日本の強みは、安心・安全・健康・エコ+遊び」「午後4時がネット通販のピーク時間のワケ」とあるように、構成は中国ビジネスの心得にはじまり、サイトの構築、ネットコミュニケーション術などが網羅され、中国特有のネット販売の展開方法を伝授。
取り上げる企業は、サイゼリア、KFC、DHCと幅広く、個々の企業の事業展開の様子を各サイトの具体例で紹介する。
「中国で成功している通販サイトは、顧客との“世間話し”で信頼関係を築いている」「ゲリラ的に事業展開をする通販の個人ショップを囲い込め!」「中国で成功する企業は、流行や世論を引っ張る企業である」と収録されたコラムはどれも具体的で的を射たものだ。
巻末では「日本は欧米に無い漢字経済圏というアドバンテージがあるのに、多くの企業がそれを活かしきれていない」と指摘。 商材や企業の規模を問わずヒント満載の一冊で、「口コミ情報の影響」や「中国人の好む日本製品の特徴」など、日本人と中国人のメンタリティーの違いを理解することで“儲けの仕組み”が見えてくる。(編集担当:前野晴男)
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?d=0908&f=column_0908_015.shtml&y=2011